ゲームとギャンブルの関係性について

ゲームとギャンブル。この2つの言葉は同じ意味なのでしょうか?ギャンブルの世界では、「ゲーミング」という言葉を頻繁に耳にしますが、ビデオゲームを語る時にギャンブルという言葉が出てくることは滅多にありませんよね。しかし、ビデオゲームにギャンブルの要素が含まれているということをご存じでしたか?

ゲーム企業は様々な方法でお金を稼いでいます。基本的にプレイ無料のゲームでは装備や装飾品等が販売されることが多いです。しかし、この場合はゲームのバランスを損なうことなく(大抵は)質の高いスキンを提供しているので、何ら問題はありません。強い装備をお金で買うことができるゲームは「ペイ・トゥ・ウィン・」と呼ばれ、ゲームの世界では非常に嫌われていますが、これはギャンブルとは言えません。

ゲームにおけるギャンブル要素は、企業がいわゆる「ルートボックス」を販売することでもたらされます。お金を払うことで、例えばルートボックスに入っている15種類のスキンの中から1つがランダムで手に入ります。基本的には、運任せでお金を払うことで何かが手に入るのです。そのようなルートボックスを購入する動機としては、大抵の場合ルートボックス1個あたりの価格が希望のスキンを個別に購入するよりも遥かに安い(ただし希望のものが当たるかどうかは分からない)ということがあります。 

しかし、なぜルーレットやスロットなどを語る際に「ゲーミング」という言葉が使われることが増えているのでしょうか?誰にも確かなことは分かりませんが、ギャンブルをより幅広いオーディエンスに対して、「無害なゲーム」 として売り込むための心理的トリックなのかもしれません。

ギャンブルは実際には、依存症を引き起こす危険性を秘めています。大人は何にでもお金を使いたがるものかもしれませんが、人それぞれ意志の強さは異なり、ギャンブルによって自分自身や他人の人生を破滅に追いやってしまう人もいるのだということを知っておいてください。

ゲームとギャンブルの組み合わせは、スロットマシンに見られます。スロットマシンの歴史は長く、ギャンブルとゲームの両方の要素があります。実際のところ、どのスロットも音声と映像コンテンツを備えたゲームであり、プレイヤーにどんどんプレイさせ、より多くお金を使わせようとしているのです。幸いにも、スロットマシンはプレイヤーを借金に追い込むようなギャンブルだとはみなされていませんが、それでもプレイする際は慎重になるべきです。

ギャンブルとゲームの組み合わせということに関して言えば、インターネットはまるで予想のつかないプラットフォームです。世界中の多くの人が、市民の安全性やそのリスクに対して懸念を示して行動を起こしている一方で、テクノロジーは常に進化を続けています。テクノロジーの進化は、カジノの経営者や様々なゲームに対して常に新たな選択肢をもたらし続けているのです。日本はギャンブルをうまく規制し国民をその害から守ることに成功している数少ない国のひとつですが、オーストラリアでは状況はあまり芳しくありません。

日本はギャンブルが文化の一部であるのみならず、外国からは「ビデオゲームの国」とみなされていることを忘れてはいけません。日本では、政府がその気にさえなれば、どのようなギャンブルでも上手く規制することができるでしょう。ギャンブルが楽しいならプレイするのは構いませんが、自分を決して見失わないようにしましょう。